【開催報告】神奈川県メディカル・イノベーションスクール イブニング・セミナー ~ヘルスケア領域におけるイノベーション人材のキャリア形成について~(2017年3月16日)
日付:2017年3月16日
2017年3月16日(木)、新丸の内ビル10階 EGG JAPAN コラボレーションスペースにて「神奈川県メディカル・イノベーションスクール イブニング・セミナー ~ヘルスケア領域におけるイノベーション人材のキャリア形成について~」を開催いたしました。
本イブニング・セミナーは、神奈川県が大学院公衆衛生学研究科「メディカル・イノベーションスクール(MIS: Medical Innovation School)」を2019年に新設するにあたり、2月3日に開催したキックオフ・シンポジウムに引き続き、今回は主に学生候補となる社会人や、自社の人材を学生として派遣する可能性のある企業のご担当者などを対象に、MISの概要や、修了後のキャリア形成等について議論する場となりました。
基調講演Ⅰ「メディカル・イノベーションスクールの概要」
首藤健治氏(神奈川県理事)が、県の掲げるヘルスケア・ニューフロンティア政策の柱である「未病(ME-BYO)の改善」、「最先端医療・最新技術の追求」、そしてMISの目指す人材育成について述べました。
基調講演Ⅱ「東京大学センター・オブ・イノベーションにおける未病への取り組みについて」
鄭雄一氏(東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 教授、同医学系研究科 疾患生命工学センター 教授)からは、MISが如何にして社会が抱える障壁や分野ごとの非連続性を乗り越え、社会変革を起こす人材を輩出することに寄与できるのか、また、神奈川県との協働によって開かれる可能性が強調されました。
若手MPHキャリアセッション
・阿部 サラ
(東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 助教)
・山崎 繭加
(東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 特任助教、元ハーバード・ビジネス・スクール 日本リサーチ・センター アシスタント・ディレクター)
・渡邊 亮
(東京医科大学総合情報部大学・大学病院情報システム室 助教、NPO法人Initiative for Social &Public Health 代表理事)
・神田 匡
(神奈川県政策局ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室メディカル・イノベーションスクール設置準備グループ)
公衆衛生に関して、アカデミア、行政、非営利団体などで国際的に活躍されている若手の有識者・専門家による、公衆衛生学を学ぶ意義、ヘルスケア・ニューフロンティア政策、MIS構想、MISが目指す人材育成について活発な議論が行われました。
パネリストからは、今後求められる「グローバルな人材像」、その実現に向けた「カリキュラム内容」、そして神奈川県のMIS構想の一つである「フィールド経験の重要性」等、ヘルス分野におけるこれからのキャリア構築の可能性について幅広い意見交換がなされました。
(写真: 井澤 一憲)
開催日:2017-03-16
MISイブニングセミナー_簡易報告書_JPNENG_20170412 _vFin_rev.pdf
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